何が問題?リニューアル計画


環境負荷に配慮するプランBがあったのに高コストで環境破壊の道を選んだ。

Tokyo Aqua-lifeグループとINOCHグループがPFI方式の入札に参加。Tokyo Aqua-lifeグループの方は環境負荷に配慮した計画(森できるだけ壊さない計画)であったが、INOCHグループが選ばれた。また、INOCHグループのほうが9億円高かった。プランBなら1400本の伐採は避けられたという。

プランBなら伐採は避けられた

2023年6月6日 日刊ゲンダイの記事より

PFI事業者選定方式で秘密裏に進め、住民説明会は一度もない。

 PFIは民間に委託することで低コストで効率の良い工事を行うという手法です。しかし、PFI事業者の選定手法は非公開で進められ、審査過程や内容の議論がブラックボックス化してしまいます。内容を知ろうとしても事業者の同意が無いとして、行政側は内容を公開しません。これでは、住民の知る権利が侵害され、住民の声が無視されてしまいます。住民自治の民主主義を著しく逸脱しており、知事ら一部の人々が決定したのは問題です。この間一度も住民説明会は実施されていません。住民説明会を開催し、住民の声を計画に反映すべきです。

 

2023年7月19日朝日新聞 2023年6月24日東京新聞より

審査の概要については公開されたものの、その入札の審査ポイントの詳細について公開を求めたところ、民間に同意を得ないとならないということで却下。黒塗り資料で詳細は不明だった。

2024年3月伐採計画が判明。森が壊されることがわかりました。


800本の樹木の移植だけでは森の生態系は守れない。

2024年3月5日東京新聞

土壌と川の流れを含めたエリア一帯で保全すべきです。

樹木の移植だけでは、生態系の森を守ることはできません。34年もの歳月をかけて築かれた自然の生態系は、土壌と水の流れが一体となって1400本の木々と森を支えています。この樹林帯が破壊され、生態系は壊滅し、生息する動植物は絶滅の危機に瀕しています。樹林帯を残すということであれば、わざわざ600本の樹木を伐採する必要も800本を移植する必要もありません。伐採を止めて計画を見直し、土壌と生態系を含めた「流れ」エリア全体を保存すべきです。

自然との共生を掲げる水族館が自然破壊をすることは許されません。

画像はAI作成によるイメージです

海を大切にする気持ち、自然を大切にする気持ちを育む水族館が、自然を犠牲に建て替えられるという矛盾を、子ども達にどう説明するのでしょうか。淡水生物館を訪れたことがありますか。里山の自然が都市化による開発で失われる過程がパネルで展示されています。一度失われた自然は二度と取り戻せないことが語られています。子ども達に自然の大切さを訴えながら、水族館自ら自然を破壊する愚かな行為は許されません。計画を見直すべきです。